9月13日20時30分から放送の「林修のレッスン!今でしょ」では今知っておくべき「有毒キノコ&植物」特集!
いつもためになる知識を教えてくれるこの番組が、今日は様々な毒キノコや野草を取り上げてくれるようです。
もう秋に入り、そろそろキノコが食べたくなる季節ですよね。
私の家の庭にも、どこから混じったのか、良く分からないキノコが一本だけ生えていました。(もちろん食べようとは思いませんが…)
そんなきのこの中で、特に食中毒被害が多いと言われている、最も身近な毒キノコ『ツキヨタケ』について調べてみました!!
シイタケとそっくり!? ツキヨタケの恐怖!!
ツキヨタケってどんなキノコ?
『ツキヨタケ』とは主にブナやカエデ科の木の倒木やそれらの木の枯れたものに重なり合うようにして発生するキノコで、初夏~秋にかけて増えていきます。
傘の色が、若い頃は黄褐色で、成長すると紫褐色、暗紫褐色に変化していき、傘の直径は6~10cm、大きいものは20cmにもなる、比較的大きなきのこです。
何が危険なの?
それは、皆さんもよく知るキノコ『シイタケ』とそっくりだからです。
他にも食用キノコである『ヒラタケ』、『ムキタケ』といったキノコにそっくりで、それらの食用キノコはかなりメジャーなキノコ。
キノコ狩りで狙うキノコとして定番なのですが、だからこそ、ツキヨタケが猛威を振るうのです。
シイタケだと思って喜んで取ってきたキノコが毒キノコだったなんて恐ろしすぎますよね。
シイタケの旬は秋の間、(大体9月~11月)くらいなので、丁度発生時期が被っており、
ヒラタケは晩秋~春の初め、こちらは秋の終わりごろに少しだけ被ります。
Twitterにて、分かりやすい?画像を用意してくれている方を発見。
見てくださいこの見た目、私には判別付きませんよ……。
もし食べてしまうと?
食後、30分~60分ほどで腹痛、嘔吐、下痢などの胃腸系の中毒症状が現れるとされており、症状がひどい場合は脱水、痙攣、アシドーシス(酸性血症)などが起こる事があります。中毒症状からの回復には10日ほどかかると言われています。
さらに、そこまで多くは無いですが、死に至るケースもあったようです。
文章を読んだだけでお腹が痛くなる、恐ろしいラインナップ、絶対に食べたくないですよね。
ちなみに、味は特に無く、むしろ異臭がするそうです。
どうやって見分けるの?
・縦に割いた時に黒いシミがある
ただし、若いとシミが無い場合も……
・柄の根元にリング状のツバがある

シイタケには無いので、これで見分けることも出来ますが、それっぽく見える場合もあるそうで、過信は禁物です。
・暗い場所でうっすらと光る

まるで、ファンタジーみたい。
『ツキヨタケ』の名前の由来ともなった暗い所でうっすらと光るこの性質は、ツキヨタケを見極める特徴の一つとしてとらえることが出来ます。
しかし、ツキヨタケの明かりは弱く、周囲の明るさによっては分かりませんし、発光のピークはかさがじゅうぶんに開いた後の2-3日程度で、菌体が古くなると、光量は次第に小さくなるそうですし、損傷した部分は光らなくなるので、光らないから安全!という訳でも無いのです。
実はあの有名な作品集にも登場しているのです!
学生時代に国語の授業で習ったり、習ったことが無くても何となくどこかで聞いたことのあるあの作品集『今昔物語集』にもツキヨタケは登場しているのです。
遥か昔、平安時代から、ヒラタケは食用キノコとして食卓に並んでいました――、そう、このころからすでに、ツキヨタケもヒラタケによく似た危険な毒キノコとして有名だったのです。
『今昔物語集』では和太利(わたり)という名で登場し、ヒラタケと偽ってこの菌を入れた汁物でもてなす毒殺未遂事件が取り上げられている(二十八巻「金峰山別当食毒茸不酔語第十八」)
また、同じく二十八巻の十七話として、「藤の樹に発生した平茸を食したことによる中毒事件(左大臣御読経所僧酔茸死語第十七)」が題材とされているほか、同じ巻の第十九話(比叡山横川僧酔茸誦経語第十九)として、平茸とおぼしき茸を持ち帰ったところ、「これは平茸ではない」という者と「いや、平茸だから食べられる」という者とがあり、汁物にして食したところ中毒を起こした、と記述されている。
wikipediaより引用
平安時代からずっと、『ツキヨタケ食中毒事件』と向かい合いながら、シイタケやヒラタケを食べてきたと考えると、何となく不思議な気持ちになりますが、シイタケはおいしいですもんね、そっくりな毒キノコがあろうと関係なく、シイタケが食べたくなるのは分かりますよ。
まとめ
- ツキヨタケはシイタケそっくりな毒キノコ
- 猛毒を持ち絶対に食べてはいけない
- 見分け方が無いことはないが、素人が見分けるのは大変
- ツキヨタケは『今昔物語集』にも載っている。
秋は、キノコの季節、そのまま焼いても良いですし、鍋も良いですよね。
ですが、野生のキノコには常に毒キノコが潜んでいることを良く知っていなければなりません。
一番はお店で買う事ですが、直売所などでは、ごくまれに毒キノコが出回ってしまう事もあります。
自分なりに出来る対策は知っておくべきなのかもしれないですね。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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